普通、イベントとはどういう動機で行くのだろうか。「知り合いが出るから」とか「好きなDJが回すから」とかが妥当だろう。足を運ぶといつもと同じ、音と酒に酔うという受動的ルーティンが用意されている。もう飽き飽きだ。
©Studio Mt. |
テーマパーク型イベント
FreeClimbはテーマパーク型イベントと名を打っている。テーマパークとは体験するものである。その第一弾はclub ASIAを舞台に幕を開けた。宇宙をテーマとしたSpace zone、最先端の3D live zone、草木のぬくもりのJungle zone、女性限定のMake up zoneという4つのzoneで分けて構成している。まさに、さながらどこかのテーマパークだ。もちろん各zoneに合わせた音楽を指折りのDJ達がかける。酒もすすむ。テーマパークで泥酔できる。すごくいい。
コンテンツ
3D live zoneに入る時は3D眼鏡が配布される。VJパフォーマンス、そしてアイドルからバンドまで、生の演奏を3D眼鏡を掛けながら体感する事になる。大勢が同じ眼鏡を掛けながら踊る空間は、異質でありながら異様な一体感を醸し出す。liveの外ではバーカウンターのあるSpace zoneで光と闇の雰囲気とDJのプレイを肴に、酒を飲み談笑している人達がいる。
2Fでは騒ぎ疲れた人達がJungle zoneで自然をベースにしたプロダクトを鑑賞している。Make up zoneで磨きをかける女の子を横目に見ながら。そう、アーティスティックな作品達とキレイな女の子達が並列で並んでいる空間なのだ。
©Studio Mt. |
アトラクション
「ワクワクしたいから」と。
音楽ユニットMont Blanc、映像作家ZiMA、デザイナーko-hei yamashitaからなるStudio Mt.。メンバー個々の輝かしい活動はここでは割愛させてもらう。そんなことは今ここでは重要ではない。
気軽にクライミングしに行けばいい
ここで言いたいのは、ジャンルの違う彼らが共通イメージをもって作り出す、風変わりなMt.に、気軽にクライミングしに行けばいいと言うことだ。そこには人工的支点やルートなどは全くない。自分の感性だけを持って、フリークライムするのだ。一年に一度だけオープンするテーマパーク。いつか現場で顔を合わせたら、是非一緒に飲んで踊って騒ぎましょう。ほんとおもしろいから。
©Studio Mt. |