人脈とか交流とかいう言葉が嫌いだ。何かしっくり来ない。 異業種交流会?ちゃんちゃらおかしい。繋がりを求めて一つの空間にランダムな業種の人たちが集まり、「何かおいしい話はないか」と気持ちの悪い笑顔で名刺を交換する。うーん吐き気がする。
©VITEME |
テキーラを何杯もROCKした
DJという職業をご存知だろうか。音を途切れること無く繋いで、場の空気を創り上げる人達のことである。VITEMEはDJのMASAMI I AMがオーガナイズするイベントだ。コンセプトは〝世代、ジャンルを超えたヒト・オト・コトの繋がり″である。
音も世代も混ざり合わせて繋いでいけるように、VITEMEは毎回様々なジャンルのGUESTを呼ぶ。OLIVE OIL(OILWORKS),fragmentなど、そのブッキングぶりには毎回かなりの定評がある。もちろんコンテンツのクオリティの高さは折り紙つきだ。かくいう僕も、1st. Anniversaryではフロアで完全にROCKされた。そして気持ちがよくなってテキーラを何杯もROCKした。
ヒトやコトまで繋げていく
先にも述べたようにDJとは音をつないで場を作るパフォーマンスである。エンターテインメントとも言えるだろう。VITEMEはエンターテインメントとして、オトだけではなく、ヒトやコトまで繋げていく。それもぶっきらぼうに繋げていくわけではない。さながらDJのように丹念に混ぜ合わせ、フロアが気づかないうちに繋がっていくのである。
フロアとラウンジがドアで区切られ、コミュニケーションのとりやすい構造の中目黒solfaにおいて、このVITEMEのコンセプトは非常にうまく機能する。行ってみれば分かる。フロアでひとしきり楽しんだ後、ラウンジに戻れば、グラスを片手に笑顔で会話を交わす人達で埋め尽くされているはずだ。
これが交流というのかもしれない
VITEMEにMIXしてもらう
しかしそんな過去のことだけを範疇とするわけではない。VITEMEに訪れたその瞬間に、過去の体験を媒介として「異」が繋がっていく。そしてそれが「新」となるような未来を創るところまでVITEMEは目を据えているのだ。「こんな人とどう繋がれるかな?」と思った時点で「新」となる萌芽は芽生え始めている。
そんな風にVITEMEが成立するのは主催者MASAMI I AMの考え方がうまく現れているからだろう。笑顔をテーマにヒト・オト・コトを繋いでいく。そこには遊びであって遊びではない確固たるものがある。これからの時代のイベント、パーティーシーンとは、こうした主催者、運営側の人間性や思想が滲み出したものであるということは、まず間違いない。
行けば分かる。あとは自分も構成要素の一つとして、しっかりVITEMEにMIXしてもらうことだ。
VITEME。その名の通り、しっかり咀嚼して楽しもう。
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